東京ミッドタウンがオープンして、初日に10時間で15万人が来場したそうです。
中のホテルには一泊200万円もする部屋があるそうです。
年収200万円もないワーキングプアといわれる人達が増える中、なんとも格差社会の象徴のような話です。
お金持ちが増えることはもちろんいいことですが、それが弱者の犠牲の上に成り立っているとしたら問題です。
安倍総理は「格差は悪いことではない。固定化することが問題なのだ。」といっていますが、総理が本当に格差を正しく認識しているかは疑問です。
安倍総理は代々政治家の家系に生まれ、ご自身も折に触れてそのことを持ち出します。総理だけでなく、与党も野党も2世議員,3世議員だらけで、これでは封建時代の世襲制とあまりかわりません。
どこかの国の世襲を笑えません。
政治家を家業でやられては困ります。家業とはご承知の通りその家の発展を主に考えるものです。国の政治を安倍家、岸家のためにされては困るのです。(そんなことはないでしょうが)
もちろん2世議員、3世議員の総てが悪い訳ではありません。代々続く血筋も大事でしょう。ただ「過ぎたるはなお及ばざるが如し」で現在は比率が高すぎるのではないでしょうか。これでは健全な新陳代謝が起こりません。
参議院不要論がさけばれる中、例えば何代目かは衆議院ではなく参議院にまわってもらうとか、イギリスのように同じ選挙区から立候補できないようにするとか考えても良いのではないでしょうか。
安倍総理は格差の固定化がいけないといっていますが、現状の選挙制度こそ格差の固定化以外の何ものでもないと思います。
伝統工芸のような残さなければいけない家業はどんどんなくなって、なくしてほしい政治家家業が残る。
世襲議員の代表選手のような安倍総理に格差問題を理解しろと言うほうが無理なのでしょうか。