2007年3月20日火曜日

みんないい子

日本人は横並びが好きなようです。
みんなと同じだと何となく安心します。
ブランド品のバッグなどもみんなが持っているから自分も買うという人も多いです。
でもこのみんなという言葉は本当にみんななのでしょうか。

パソコンなんてみんな使える。インターネットは今はみんなやっている。携帯電話はみんな持っているし、運転免許もみんな持っているという。
でも私の周りにはパソコンも使えないし、当然インターネットもできない、携帯電話も運転免許も持っていない人もけっこういます。

一体このみんなというのはどの位の割合を指すのでしょうか。
野球で4割バッターというのはなかなか出てこないですが、ある特定のピッチャーに対して4割以上の打率がある場合は、そのピッチャーはほとんど全部打たれているように感じるといいます。でも冷静にみると半分以上はピッチャーのほうが勝っているわけです。

こういった現実と感覚のずれは注意しないと思わぬ失敗を招きかねません。
国や企業などもインターネットで情報を流し、それでみんな情報を得ていると考えているふしがありますが、インターネットを主な情報源としている人はむしろ少数派ではないでしょうか。
今はパソコンやインターネットを使いこなす人を中心に物事を進めていく傾向が顕著で、これがいわゆるデジタルデバイド(IT格差)を生み出す原因にもなりかねません。

みんなという言葉からくる勘違いに注意しなければなりません。
ビートルズの曲に(作詞・作曲はカール・パキンス)EVERYBODY’S TRYING TO BE MY BABY(邦題 みんないい子)なんて自惚れた歌がありますが、こんな勘違いならまだ笑って許せます。