3月3日は何の日と訊かれれば、大抵の人はひな祭りとか桃の節句とか答えるでしょう。
天邪鬼の私は耳の日などと答えたくなります。
よく耳が良いとか悪いとかいいますが、良い悪いには二通りの意味があると思います。
一つは文字通りよく聴こえるか聴こえないか。
もう一つは音のわずかな違いでも聴き取れるかどうかです。
絶対音感を持っている人は、街を歩いているときも、信号の音や鳥の鳴き声などを聴いて、それを音符にすることができるそうです。
絶対音感は幼いときの訓練で身につけることができるようですが、くわしい実態はよくわかっていないともいいます。
フランク・シナトラは耳が大変良くて、わざと音程を微妙にはずして独特の味わいを出していたそうです。
ピアノでもホンキートンクピアノはわざと調律をずらしてあのような雰囲気を醸し出しています。ホンキートンクというのはローリングストーンズのホンキートンクウーマンでも歌われている通り安酒場のことで、そういう所に置いてあるピアノは大抵調律が狂っていることから、少し調子っぱずれのことをホンキートンク何々というようになったようです。
とすればおまえはホンキートンク店長だろうと言う声が聞こえて来たような気がします。
耳の日なのに何だか耳が痛くなってきました。