札幌は久しぶりにいい天気です。
やはりこのくらいの季節になると例え天気が悪くとも日差しが違います。もうすこしで春分の日です。
天候が良くなっても北海道の景気はさっぱり良くなりません。
もともと北海道の景気はよく飛行機の後輪に例えられます。景気が良くなるときでも一番最後に浮き上がり、悪くなるときは最初に着地します。
北海道は歴史も浅く、文化や富の蓄積が少ないのも弱点です。
歴史が長い地域ですと、たとえ今は不遇の人でも先祖代々金持ちだったりして、道具や家具などの良いものを使ったり見たりしています。自然と良いものを見分ける目が養われ、そういうものが普通の物だと考える人が多いようです。
歴史や文化の浅い地域ですとそういう蓄積がないので、どうしても良いものが売れにくいようです。単に所得の差だけではないように思います。
私はかつてはじめて訪問した家でも、家具を見ただけでその家庭が本州から来た方だとかなりの確率で当てることができました。使っているものが違うのです。北海道では高級品とされる家具などが本州ではごく普通のものとして買われていました。
かつて東京の大手家具店が函館に進出したことがありますが、あまりにも高級品(彼らには普及品)が売れないのに驚き早々と撤退しました。
こういうのは東京などに住んでいる人にいくら口で言ってもなかなか理解されないようです。やり方が悪いのではないかと思うようです。
家具だけでなく衣料品や雑貨なども同じ傾向で、東京で人気のファッションビルなども札幌に進出してきて苦労しています。どうして東京であたりまえに売れる物がこっちでは売れないのだろうと苦慮していると思います。
そういえば、こちらのデパートには東京のように大きな家具売り場を持っているところがほとんどありません。丸井のインテリア館のようなものもありません。
最近こちらに進出した居酒屋チェーンのワタミの渡辺社長も北海道の市場規模は考えていたほどではないようだと言っていました。
北海道経済の底の浅さはそう簡単に解消されるものではないようです。