円安が続いています。
特に対ユーロでの落ち込みが激しいです。
ユーロが高くなると日本人の好きなルイ・ヴィトンやエルメスなどの日本での価格が上がります。
十年ほど前から比べるとヨーロッパのブランド品の値段はかなり上がっています。
最近も一流ブランドの日本での売れ行きは好調といいますが、売上げアップのほとんどは価格の上昇分ではないかと思ってしまいます。
実際出荷数は一時より落ちているブランドも多いのではないかと思います。
海外の商品が円安で高くなるということは、日本で生産される商品は海外で安く売れるということで、日本のメーカーにはチャンスですが、日本の伝統工芸はどうでしょうか。
確かに一部では日本の伝統工芸も人気ですが、メジャーにはなかなかなれないようです。
漆器などで欧米でも日常的に使えるデザインの商品も輸出して好評なようで、日本政府も新しいデザインのものなどを奨励していますがまだまだのようです。
私は海外でも売れる商品は、まず日本で売れるものでなければだめだと思います。
そうでなければ海外では、ただの珍しいエキゾチックな商品で終わってしまうような気がします。
日本の伝統の技術を生かしながら、あまり日本くささを強調し過ぎないほうが受け入れられやすいのではないでしょうか。
日本的な柄だとどうしても周りのものと違和感が生じてしまいます。
ちょっと見には日本らしくないものでありながら、実はよく見ると日本の伝統の技術や文化を生かしているという商品はできないものでしょうか。