先日テレビで「山口智子の手わざの細道」という番組で、日本の職人の技を特集していました。
ガラスペン、江戸小紋、指物、染物など様々な職人とその作品を紹介していました。
いずれも見事なものばかりで、改めてコンピューターではできない人間の技のすごさに感心しました。
どの職人さんも自分の技術と作品には絶対の自信を持っているのは当然ですが、意外だったのはどの職人さんも話が上手だったことです。
一般的な職人さんのイメージというと、無口で頑固者といったもですが、みなさん饒舌で、なにか哲学者の話を聞いているようでした。
技を磨くのと共に人間も磨かれたのかもしれません。
「巨人の星」の星一徹も最初の頃は貧乏なくせにいつもお膳をひっくり返していたのに、飛雄馬を金持ち校にいれるために一生懸命働きだしてからすっかり人間性が磨かれ、最後のころはとんでもない人格者に成長しました。(あんまり関係ありませんが)
日本の伝統工芸も西欧化の波に押され、現状はなかなかきびしい状況です。
ヤンキースの松井がメジャーリーグに行ったときに「自分の持っているもので、捨てなければならないものと、捨ててはいけないものを見極めてやっていかなければならない。」というようなことを言っていました。
日本の伝統工芸も松井のように伝統の技を保ちつつ、新しい挑戦もしていかなければならないのかもしれません。
当店でもそのような商品を紹介し続けていこうと思います。