2007年2月26日月曜日

フロッピーディスクから泡が出る?

任天堂のWiiやDSの売れ行きが好調のようです。
今でこそコンピューターゲームで世界的な企業になった任天堂ですが、元々は明治22年に創業した花札をつくる会社でした。
大統領のブランド名の花札を知っている方も多いと思います。
私は任天堂の花札以外の花札は見たことがありません。
TVゲームに進出したとき、花札を作る技術がコンピューターゲームに生かされているのだと、まことしやかに言われました。

花札は全ての札が均一に作られていなければ、裏を見ただけで表がわかってしまう。
だからその技術がすばらしいのだというのです。
技術がすばらしいのはわかるけど、なんでそれがTVゲームに結びつくのかはよくわかりません。それよりも、光線銃とかのおもちゃも作っていたので、そっちの技術ではないかと思うのですが。
今はどうかわかりませんが、洗剤メーカーの花王は、OEMを含めてフロッピーディスクで大きなシェアを占めていたことがあります。

洗剤で汚れを落とすための細かな泡の技術がフロッピーディスクを作るのに役立つのだそうです。
当初は洗剤メーカーの商品ですので、使ったら泡が出てくるんじゃないかと揶揄されたそうです。
デジカメの普及で写真用のフィルムが売れない富士フィルムでは、写真用フィルム製造の技術をいかして、工業用(例えば、液晶のディスプレイ)のフィルムを作って、DPE業界の不況の中で大変な利益を上げています。

これらは、本業の技術を使ってうまく他の業界に転出できた例ですが、この陰には何倍もの失敗例があるのだろうと思います。
私などはその失敗例の方に興味があるのですが。