2007年2月20日火曜日

ティファニーで朝食は食べれませんから。

当店のお取引先の京都の五明さんはティファニーの仕事もされていました。
五明さんの技術が世界のティファニーにも認められているということで、すばらしい事だと思います。
ティファニーといえば日本でもオードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」で一躍有名になりました。

日本人観光客の中には本当にティファニーまで朝食を食べにいった人がいたとか。
ティファニーに限らず、日本人の海外ブランド品はよく知られています。ルイ・ヴィトンの売上げの半分以上は日本人によるものだと言われていますし、シャネルのギャランティーカードはフランス語、英語とともに日本語で書かれていることをみても、いかに日本人が上得意であるかがわかります。
こういうと必ず「日本人は訳もわからずブランド品を買っている。本当の価値などわかっていないのだ。」と言う人がいます。

私は必ずしもそうは思いません。
コピー品でも安ければ買うという人はともかく、むしろ日本人は良いものだとわかっているから一流ブランド品を買うということもあるのではないでしょうか。
日本人は物のつくりにこだわります。箪笥などでも、引出しを抜いて、本体の内部にまで桐が張っていないと気がすまない人も多いのです。

そうでなければ、ルイ・ヴィトンの売上げの半分以上を日本人が買うということにはならないのではないのでしょうか。
ルイ・ヴィトンやエルメスをお使いになったことがある方なら、その作りやデザインの良さはおわかりになると思います。
特にエルメスは縫製の良さもさることながら、革製、布製を問わず、日焼けによる色落ちなども少ないように思います。一体どのように作られているのでしょうか。

もっとも値段も目の玉が飛び出るほど高いです。
海外ブランド品にこのくらいのお金を出せるなら、日本の伝統工芸品にももう少し目を向けて欲しいと思っている職人さんも多いのではないでしょうか。

前述のティファニーに本当に朝食を食べに行った日本人がいたという話を友人のK君に話したら、K君は真顔で「そうかぁ、ティファニーはディナーだけかぁ」

このような人間が日本の恥を世界中に撒き散らしているのです。
6カ国協議で日本だけ孤立するはずです。(^^;